2009-01-01から1年間の記事一覧

メモ

幸田文『木』のなかで拾った日本語「うろ」「亀甲くずし」「こうと」「承知が浅い」「もろけていた」「なめこい」「遠見」「金履輪」「艶冶」「遅渋」「ぞれ」「後生のいい」「うもすもなく」「うじゃじゃける」「話が釣り合うわけがない」「仕合せした」「…

Cityspeak ?

有名ドラッグストア(コスメティック中心)の店先にて、褐色のアジア人青年がトラメガ片手に何やら叫んでいる。「アーナタ何がスキなの? ワタシハ***ナノヨ!!」etc英語ではなく日本語の呼び込みなので、この青年は日本人に向けてメッセージを発している…

綾屋紗月さん、J.L.B.

ASの著作者のなかでも、綾屋紗月さんの場合は、実存的側面での苦悩のウエイトがちょっと大きめなのではないかと(前著を拝読して)感じていたので、『前略、離婚を決めました』をみつけたときは、(失礼ながら)“やっぱりそうなのか”と勝手に納得したのだけ…

踊る阿呆は櫓上、見るアホばかりに囲まれて

ぜんぜん元気がない。今年は昨年よりは過ごし易い夏なのだが......。Fantastic Plastic Machine というひとたちの『contact』というCDをb/oで購入。105円かと思ったら250円とられた。セールは水曜日からなのであった。引っ込める気力もなくそのまま金を払う…

最近楽しみに拝読しているこちらの方のエントリーから。マルコム・グラッドウェル著『天才!』の原文を孫引きさせていただきます。 All of us down there had this recurring nightmare of forgetting to show up for class at all, of not even realizing we…

耶蘇ならず青田の海を踏み来るは

近所の古書店で以下を壱百円で。日本思想大系〈25〉キリシタン書・排耶書 (1970年)作者: 海老沢有道,H.チースリク,土井忠生,大塚光信出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1970メディア: ?この商品を含むブログ (1件) を見る 冬彦さんの端本はひとまず保留。い…

ジュンク堂にて

西川徹郎句集『月山山系』(書肆茜屋)から 鯉のからだのなかの奥飛騨を訪ねる 十年ほど前、飛騨高山へ出張したことがあった。事情によって自動車が使えず、えっちらおっちら貸し自転車をこいで市街を抜け、あの急な山道を登ったときは本当に疲弊した。「あ…

衛星TVの映画ばかり鑑賞して視力を回復したそうな

数日前、シネフィルのNさんと八ヶ月ぶりに会う。最近の生活は、書籍はもっぱらセドるだけで、ひたすら衛星テレビで映画を鑑賞する「鑑賞マシーンライフ」を継続中だと云う。そのかわり本はめっきり読まなくなった。空気吸うのと同様だったミステリー類でさ…

隣席にいらっしゃる女子高生三名@ヴェロ。受験生らしくお互いナニやら問題を出し合っている。甲「つぎっ、紀貫之! ヒントは仮名序」 乙「あーそれはねぇ、うーんとね......」 丙「カナジョ?」 甲「そー」 丙「キノ・ツラユキと、カナジョ?」 甲・乙「...…

『監督 小津安二郎』

学生の頃叔父さんからもらってずっと積ン読だった以下を、風呂上りにポツリポツリと読んだ。監督 小津安二郎作者: 蓮實重彦出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2003/10メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 9回この商品を含むブログ (20件) を見る蓮實重彦の…

『木』

特定の誰かの作品というのではなく、あんな感じ、こんな感じなものを味読したいと思ってタマタマ手に取った一冊が、幸田文『木』(新潮社)であった。あんな感じというのは、外部世界の、特に生物や自然現象の観察をできるだけ単純・明解な言葉で記したもの…

『悪魔の囁き』

HRのギターって80年代終わりに(エディから)ヴァイへとフォロワーが激増して以降、基本的には今でもそーんな感じが続いているんじゃないの? などとうっかり口にしようものなら「そこまで大雑把に纏めたいならいっそのこと、未だにチャック・ベリーな感じが…

Roxy Music , DEVO

小学校6年生のときTBS「スネークマンショー」で録音したテープをまだ持ってます。SONYのAHF。サインペンで拙く「バージニアトレイン」と書いてありました。大馬鹿です。 これはギターがかっこええぇ。 たしか、DEVOの存在は、江口寿史『すすめパイレーツ!!』…

『アメリカのユダヤ人』

土井敏邦『アメリカのユダヤ人』(岩波新書)ネルソン・マンデラ氏がイスラエルのパレスチナ人政策に異を唱え、協力者(ユダヤ人)の敵はかならずしも敵ならずという姿勢でアラファト&カダフィという別陣営の協力者への支持を表明し、ユダヤ系アメリカ人が大…

断煙の9年間

気がついたら禁煙して10年目に突入していた。18歳から15年間のんでいたのだが、もともと耳鼻咽喉が弱いスモーカーだったので日常生活に支障が出たところでやめた。つまりは、いわゆる意志力ではなく、耳鼻咽喉の弱さがかくまで長期の断煙を継続させていると…

murdnunoc redrum

そういえば、越前敏弥著『越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文』(ディスカヴァー携書)には問題文として She said that that that that that boy used was wrong. があげられていました。このような“that”つながりの英文は、皆さんも予備校講師などから力…

金床

アンヴィルですってよ。ここ、町山さんの記事にて

NHKs

NHK諸番組のopでお馴染みだったメロディーが聴きたくなった。(奇しくも)その三曲とも冨田勲の作品であります。ずっぷりと昭和。これぞ昭和。いずみたくレベルに昭和。試聴できます『TOMITA on NHK』 「ニュース解説」:寝る時分になって居間のテレビで響い…

金縛りと明晰夢の夢見について。

オカルトの流行は時代のありようと相即してその勢いに強弱がうかがわれまするが、時流に乗ることが生命線であるテレビ局においては斯界の有象無象を画面に登場させ、彼/女らが妖しくいい加減な言説を撒き散らすことを容認し、首尾よく世間から好評を得たこ…

ランダムに

『発達障害当事者研究 ゆっくりていねいにつながりたい』、綾屋紗月/熊谷晋一郎、医学書院『加藤郁乎新論』、伊藤勲、沖積舎 『越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文』、ディスカヴァー携書『Sink』(1)(2)、いがらしみきお、TAKE SHOBO あと、なんだっけか…

東京都中央区銀座ここからいつものコース、鉄砲洲の大川端にいきました。

都心をてくってきました。

ゴールデンウィークの最終日は、友人の仕事を及ばずながらお手伝いしたことの報酬というか御礼をうけ、港区東麻布にある老舗、天然うなぎ 五代目 野田岩に連れて行かれました。店に入ったのが十一時半より前でしたのでおそらく口開けの客だったに違いありま…

『思想』

岩波書店『思想』2009年5月号第5号 No.1021所収 インタヴュー:『思想の科学』の原点をめぐって─ 鶴見俊輔氏に聞く─ 聞き手;藤野寛 伊勢田哲治 伊勢田哲治「分析哲学者としての鶴見俊輔」 そのあと、youtubeでこれを観る。『苦心の学友』を読んで、亡父の…

ベッキー≒Zappaの娘

このところ Frank Zappa「Valley Girl」が脳内を駆け巡ることが度々あり、一体なにが引き金になっているのか不思議に思っていたのだが、ついさっきその原因が分かった。それは、タレントのベッキーだ!早速Youtubeで確認してみた。二人の声質はそれ程似ては…

佐々木邦『苦心の学友』(少年倶楽部文庫)

気づいたらニ冊所持していた。PCを起動させる度に細切れに読み継いだ。旧藩主子息の御学友に選ばれた元忠臣一家の正三君が、お坊ちゃん照彦さまの我儘、甘えた態度に苦心しながらも共に成長していくという御話。昭和二年から四年にかけての連載なので、も…

「獏が燻製にされているぞ」 ― 深夜のNHK

数日前、風呂からあがってTVをつけると「NHKスペシャル ヤノマミ 奥アマゾン原初の森に生きる」というのがはじまった。ヤノマミというのはブラジルとベネズエラにまたがるジャングルに居住する部族であり原始的生活を営んでいるひとたちのことだ。シャーマン…

悪夢death

キリスト教文化圏。おそらく東欧の一国。 大学時代の友人Jとレストランにいる。Jが注文したのはとてつもなく奇怪な一品だ。 民族衣装をまとった人間の形をしたホットドックのような料理。ぞんざいに「人形パン」とでも呼んでみたくなる代物。見た目が童話…

解体するサザエさん

これはすでに有名なのでしょうか。 再生回数もかなりきてますし......。離人症気味のひとは観ない方がいいかもしれない。

レッツ オンド アゲイン

さあ、もう夏がきたことにしようじゃありませんか。今年も気狂いのような暑さがやってくるだろうから、まだ心地よい春のうちに爽やかな夏をイメージしておきましょう。夏といえば盆踊りではないですか? ここで疑問形なのは「ハぁ?」という、昨今風の発音で…

高橋睦郎『倣古抄』(邑心文庫)

多摩川を、田園都市線・二子玉川駅プラットフォームより見下ろすと河川敷の大規模整備中であった。友達とつれだって、春には鯉や鮒を釣り上げて喜んだり、夏には川エビを獲ったり、晩秋には落ハゼを狙って坊主だったりした頃の多摩川とは(もうずっと以前か…