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隣席にいらっしゃる女子高生三名@ヴェロ。受験生らしくお互いナニやら問題を出し合っている。
甲「つぎっ、紀貫之! ヒントは仮名序」
乙「あーそれはねぇ、うーんとね......」
丙「カナジョ?」
甲「そー」
丙「キノ・ツラユキと、カナジョ?」
甲・乙「...ん?」
丙「カナジョー?(語尾アゲ)」
果たして丙さんは“紀貫之と彼女”だと思ったのか、あるいは、“紀貫之と(長谷川)かな女”と思ったのか......確認はできませんでしたが、多分、前者。
“おじさんはねぇ、『古今和歌集』のカナジョは冒頭部分「(...)たけきもののふのこころをもなぐさむるはうたなり」までなら暗記しているよー”と心中呟くが、なんだか怪しくなっていることに気づく。
あかんではないか。
帰途、図書館に立ち寄り『新編 国歌大観』(角川書店)をひらき、携行用としてカナジョ部分をコピーし、いつも携帯している鞄に仕込む。
来春中までには全文暗記できるかな......。
とにかくですねぇ、みなさま頑張っているんだから私も頑張らねばならないと思う(・・・って一体何を? と云われても困りまするが...)。