2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

小さな狩

『小さな狩ーある昆虫記』、エルンスト・ユンガー、山本尤訳、人文書院 を図書館で借りて、まだ数ページしか読んでいないのだが、いい感じ。なんたって、ヒットラー暗殺計画に関係した、ウルトラ右翼軍人・文学者の昆虫記だもんなあ。「バカの壁」の著者も読…

BOにて

『連歌俳諧集』、日本古典文学全集、小学館 『松尾芭蕉集』、日本古典文学全集、小学館@105円図書館に行けばいつでも読めるのだが、付値につられて買ってしまった。 ところが、すごく黴臭い。店では気づかなかった。いやもう、ちょっと耐えられない。夏にな…

住宅顕信

夜道を歩いていた折、突然よみがえった。春風の重い扉だ 水滴のひとつひとつが笑っている顔だ顕信ブームはもう去ったのだろうか。じつはそうであって欲しいと思っているなんて言うと叱られそうであるが、昨今の「命」ブームとオーヴァーラップされるのはチョ…

Van Dyke Parks「Discover America」

久しぶりに聞きました。 特に「FDR in Trinidad」はいいねえ......。クリスマスイヴにはカリプソだよ。なんか暖かくなってくるし。にしても前聞いたときより、ローウェル・ジョージのスライドがピッタンコな感じがする。。。あと、勿論、ずっと原曲に忠実な…

借り本

ついに、『林田紀音夫全句集』富士見書房 を借りる。 ざっと確認すると、句集作品は1ページに10句、句集未発表作品は上下2段の20句という版面である。 年譜で、平成10年に亡くなっていることを確認。 あれ、昭和50年代後半ではなかったっけ。ずっと勘違いし…

ペトルーシュカ

先日、月9ドラマ「のだめカンタービレ」でヒロインが「ロシアの踊り/ペトルーシュカ」を弾くシーンを目にしたら、ちゃんと聴きたくなったので引っ張り出してかけてみた。やっぱりいいものはいい。『ストラヴィンスキー・ピアノ曲集』、ピーター・ヒル、NAXO…

買った本

すべてBOにて。@105円石川文之進、『静塔 文之進 百物語』、近代文芸社 田中博造、『セレクション柳人 田中博造集』、邑書林 「國文學」2005年9月号”俳句 世界のHAIKU−ことばを折りたたむ/響きと新しみ” 池澤夏樹、『星界からの報告』、書肆山田 澁澤龍彦…

待ち遠しい

図書館に予約しておいた、林田紀音夫全句集 富士見書房2006年8月1日刊 が確保されたとのメールが届いているじゃあないか!はやく手にしたい。しかし、火曜日までおあずけかな。 声の雲雀天に怺えてゐるを知る 血を喀くにいたらむ麺麭を焦がしける 隅占…

CD二枚

デクスター・ゴードン、『OUR MAN IN PARIS +2』、TO−ブルーノート スタン・ゲッツ、『スタン・ゲッツ・ボサ・ノヴァ』、ヴァーヴ・ジャズ・マスターズ・シリーズ/PO−ヴァーヴ('96)特に、ゲッツの「若い娘(Monica Moca )」は何度も聴く。 DGは、バド・…

図書館で放出本

ルドルフ・ヘベルレ、『民主主義からナチズムへ―ナチズムの地域研究』、 中道 寿一 訳 、御茶ノ水書房 廣松渉、『ヘーゲルそしてマルクス』、青土社 青木昌彦、『日本経済の制度分析―情報・インセンティブ・交渉ゲーム』、筑摩書房 『東京地下鉄探偵団-都市…

池内たけし

私が愛唱し、愛読する俳句は、主に、西東三鬼を中心とした新興俳句、富澤赤黄男、高柳重信をめぐる現代俳人らの作品です。社会性俳句、前衛俳句、いや、もう本当に大好きです。神保町のBでそれらの作品が積まれているのを見たときは、ほんと、宝の山に映り…

中原昌也「誰が見ても人でなし」

今年の文學界10月号所収、中原昌也「誰が見ても人でなし」を読む。中原昌也という人については、どうやら温泉芸者であり映画狂でありという認識のみで、全く小説を読んでなかったのだが、というより、当面は、康・町田町蔵で十分だろうと、音楽家系小説家は…

図書館より

追加のメモ。『1809』佐藤亜紀,文藝春秋 『魂の日』古井由吉,福武書店 『離婚式』三浦俊彦,河出書房新社「文學界」2005年7月号 「文學界」2005年8月号 「文學界」”特集 落語探求”2005年9月号7月号にはちょうど読みたいとおもうておった、福田和也「不本意な…

図書館放出本

最近、図書館の放出本でいただいたものをメモ。ROGER PENROSE, SHADOWS OF THE MIND, OXFORD. Sumantra Ghoshal and Christopher A.Bartlett, The Individualized Corporation, Harper Business. マンフォード,『 都市と人間』』 ,思索社. デイヴィス+ブラ…

鈴木信太郎展

忘れないうちに。 先日、「鈴木信太郎展」に行って来ました。といっても、マラルメの訳者ではなく、洋画家のS.Sです。 幼児の頃から近所のケーキ屋さんの包装紙でお馴染みだったのですが、偶々お店の展覧会用ポスターで、その名前を知った次第でした。この度…

BOにて

『性の歴史Ⅰ 知への意志』M・フーコー/渡辺守章訳(新潮社) 『死期盲』キキダダマママキキ(思潮社) 『稲垣足穂』ちくま日本文学全集 『石川淳』 仝@105円。まず、「キキダダマママキキ」さんって名は、「きだ・まき」 さんという方のダダ化アヴァターって…

左手日記例言

図書館放出本としていただいた『左手日記例言』平出隆(白水社)を読了。右手中指伸筋腱切断の憂き目に会った主人公(作者?)が、左利きを余儀なくされた新しい生活での、「左」にまつわる回想を綴っていく。私自身左利きなので、「左」という語から受け取…

阿部青鞋

先日、BOで入手した『火門私抄 阿部青鞋集』岡山県俳人百句抄5を再読。青鞋の句集はなかなか入手し難いものなので大変うれしかったですね。以下は読後の印象です。まず、やはり、永田耕衣との連関が頭をよぎります。たとへば禅味です。 手のひらをしたへ…