Cityspeak ?

有名ドラッグストア(コスメティック中心)の店先にて、褐色のアジア人青年がトラメガ片手に何やら叫んでいる。

「アーナタ何がスキなの? ワタシハ***ナノヨ!!」etc

英語ではなく日本語の呼び込みなので、この青年は日本人に向けてメッセージを発しているのだろう。

しかし、売口上というやつは、歩行者の耳に断片的にしか届かぬとしても、幾許かの求心力・訴求力は発揮すべきものかと思われるので、彼の拡声器による行為は賑わいの域をけっして超えるものではなく、はっきり言やぁ、まるごと雑音である。

とはいえ現実の路頭で、欧米の映画に登場するような(語用論的に)無茶苦茶な日本語に出会えたことが、なんだか妙に味わい深く感ぜられるのであった。

次に、駅のプラットフォームにて。

「バナナジュース失礼しまぁーす」―― 売店(スタンド)のお姐さんが客にバナナジュースを供した際の言葉。

異国人労働者にこの文句を教え込む自分を想像するうちに意味が崩壊し、プチ離人症が発症。

むちゃくちゃ暑いし。