2010-01-01から1年間の記事一覧

石川淳『諸國畸人伝』(中公文庫)の「小林如泥」を朗詠せむとおもへどもスタアバクスにをりしがゆゑ黙読を余儀なくす。余、之の掌篇を夷齋漁史の佳什の一つと斷言することを憚らず。再三讀むに價する傑作と云ふべきなり。 飯田隆先生『クリプキ ことばは意味…

何度か繰り返し現れる夢のパターンのひとつが、近隣にもかかわらず三十年以上訪れていなかった、地域のランドマーク的非実在スポットにおもむいてみる、というもの。 夢某月某日 16時過ぎに目が覚めて大慌て。 家から歩いて二十分のところにある元軍港にして…

きょうは渋谷・HMV(3F)での、臨時特番『うたの時間』トーク:JOJO広重/五所純子、ライブ:見汐麻衣(埋火)に行って来た。JOJO広重さんの良い聴き手ではない俺が何ゆえ足を運んだかといへば、なにかしら森田童子への言及があることを予想し、あの、ノイズ…

きょうの早暁は美しかった。霧がかった雨上がりの町に曙光が耀いていた。最近家の周囲で青蛙が鳴いている(ついさっきも鳴いていた)。誰か家で飼っていたのを放棄したのだろうか。だとすると海外種なのかもしれない。虹色鍬形が部屋に飛び込んでこないかなあ。

おぢさん粒焼ひとくさり頂戴な

■大学時代のある晩、酔いが回ってきた友人が「此処に何をもってきても是れ社会学になるのだよ!この目前のコップを巡っても!」などとぶちあげてきたので、それって元々サルトルで有名な「杏のカクテル」の逸話を転用したものなんじゃないのか? と茶々を入…

Twitter風

■いただいたパンフレットを再度見たけど、やはり、もっとも欲しいのはニジイロクワガタだ。この玉虫色の光沢はたまらないね。俺としては、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた宇宙色を連想します。 ■むかし一緒に仕事をした北海道出身の女性が一度も郷里から出たこ…

このところ(さらに)めっきり本を買わなくなった。こないだも久々に(逃げるように)神保町へ行ってみたものの店頭の安売で以下のみ。『旧約聖書略解』、日本基督教団出版局、1978年『新約聖書略解』も並んであったのだが、随所に油性の書き込みが引かれた…

マリア・コダマさんはストーンズを聴いていて、ミック・ジャガーは御大を尊敬していて、御大はピンク・フロイドを聴いていたのか!(平野啓一郎氏のつぶやきより)。(早暁あるいは黄昏時にて)書斎で独り “The Great Gig In The Sky ” を、あるいは、“Wish You…

風呂でハミングした曲 The Band, The Last Waltz Intro / 関係ないけど Joni Mitchell の横顔は女優の中谷美紀に似てるように思うんだけど。

前回、前々回のエントリと関わるのかな

ある友人が、三十年ぶりに出席した法要のお斎の席で、どの一族にも一人くらいはいるであろう変なおじさんにつかまってしまい散々だったことをぼやいていた。「なんかしらんけど、いまのコンピュータではだめだというんだよ。ノイマンだのチューリングだの、…

こないだとあるお店に入って席をとったら隣席がきくちなるよし氏だった。 私の狭い経験では非・寡黙系のアーチスト、アカデミシャン、クリエーターのひとたちの話は非常に話柄に富んでいて、かつ、サービス精神が旺盛なタイプのひとが多い。店内はお客が少な…

郵便本がマンガになっていたのを見つけた!

製作:Post Office(ポスト オフィス), 『存在論的、郵便的――ジャック・デリダについて マンガ版』これもひとつの批評的実践というべきものなのか、それとも特になにかあるわけではない単なる(業界的)バイ・プロダクトというべきものなのか、いずれにせよ入門…

今度はエコではなくてエーコ

図書館から借りっぱなしだったのでかたづけた。 Umberto Eco , How to Travel with a Salmon: And Other Essays, Translated from the Italian by William Weaver, Minerva文語が多く、ラテン語、イタリア語、フランス語なんかもそのまんま出てくる。でも、…

本日の朗詠?

Clare Torry, The Great Gig in the Sky/死際にあつて来し方が走馬灯のやうに巡るのだとすればBGMはこれである気がする。キー下げて超裏声にてScatするもいつのまにか脳内再生してゐるだけの自分(いちどヘリウムガス吸ふて試みようかな)。

GWスペシャル

「斜め格子」が風景の単一化を回避する働きがあることに改めて気づく。カフェの窓:これが視界に入っていても別段気にならない。 カフェのカーペット柄:模様の運動及び実際以上の奥行きが錯視される。 「格子」:渋谷駅旧文化会館方面への回廊ブリヂ;閉じ…

相手の前提を、相手の立場を顧慮しないという蛮野

短い期間エコに関わる仕事をしていた。所謂「エコ」が経済活性化のために提案された無視することのできない新手であることは理解できるが、なんとはなしに虚しい印象を抱いてしまうことも確かだ。向後はエネルギー政策における原発重視のアピール戦略がじわ…

NHK

サンデルの授業をひさしぶりに観た。 第一回目でもそうだったけど欠伸をしている学生さんがいた。講堂内は白熱ではなくリラックスしたムードではないのかな。でも緊張するとあくびが続くこともある。それと人のあくびにつられることもある。 解説コーナーで…

一期一会に軽くつぶやく

みんなの面前で上司・先輩たちから散々いわれ続けても非正規雇用(日雇い労働者含む)らに対して礼節を失わず対応し続けていた女性に出会った。目に涙をためていた姿も見受けられたけど若いのに大変立派な態度だった。(あまり相応しい言葉ではないが)武運長…

朗詠 Van Dyke Parks

こんな人生じゃ朗詠するほかあるまいて、などとほざきながら Be Careful/♪ Be careful, son be careful. All that glitters is not gold... Sweet Trinidad/短い曲なのでAmazonの試聴でもほぼ聴けます。 F.D.R. in Trinidad / Ry Cooder 版に馴れてしまっ…

Swan Lake → Plasmatics

このあいだ渋谷駅(埼京線-山手線)のmoving walkwayに乗りながら向こう側をボーっと見ていると、三人ならんで歩いている白人青年のうちの一人がチュチュ+白鳥の首が飛び出たやつ+網タイツといういでたちなのを目撃した。当該青年はごく普通の表情で、とくに…

Raven なのだよ!Rock Until You Drop http://www.youtube.com/watch?v=PVxsduZBPJQ Hell Patrol http://www.youtube.com/watch?v=pG3no8wbrtI Battle Zone/いまの気分では最高の一曲だが尻切れなのが惜しまれる。ステージでおもいっきりコピーしたいなあ。…

昨日は放送大学四回目?の講義。時限前の講義ではサンデルとロールズを取り上げていた模様。来週は始めから聴いてみるつもりです。ペルキピは六ヶ敷い。どうしてもペルピキになってしまう。ソクラテスの論敵・カリクレス(『ゴルギアス』)がカルリクレスにな…

本日の朗詠 Tom Waits, The Heart of Saturday Night/けふも。因みに、しばしガンズにTom Waits的な抒情の微香を嗅いでしまうことがあるんだが「空匂」かしら。 Son Lux, You stand between me and all my enemies/信号待ちでつぶやく。朗詠とはいえぬ。

ふろで詠ったもの 阿彌陀佛聖號/脳内ヘヴィーローテ中 Tom Waits, The Heart of Saturday Night/ほとんどハミング

きょうも寒い一日だった。とはいえ陽の残照に映える午後六時の巷を冬場の格好で歩くことに妙趣を得た。そもそも古から二十四節気・七十二候という一年の分け方があるわけだが、時候というものはたとへ東京の都心部においてもそれほど重複するものではないこ…

我家と隣家とを隔てる空間に太陽が沈む頃になれば冬に纏っていた外套などは押入れの長持ちに収納され日没後でも窓を開け放しのまま夜気を室内にいれたりして春を満喫する時候となっているはずなのだが昨晩は霙が降り本日は外出するにもダウンジャケットを着…

きょうの放送大学(ロックをめぐって)は録音しただけ。

ぢぐち

牛若丸 「こんなかに独りぃ、牛若丸がをる......誰やっ!?」 観客 「・・・・・・」 牛若丸 「誰やっ!?」 観客 「・・・・・・」 牛若丸 「うぁしや(笑)」 牛若丸 「儲かんのかい!?」 観客 「****************」 牛若丸 「もーかんのかっ!?」 観客 「…

昨年の夏、図書館(港区)の窓から:なーんとなくSFっぽくないですか。全然撮れてないけど見事な霓がかかってました。

Twitter代わり

■きょうもネガティヴムードです。■先日あるひとから、'80年代後半のあぶく経済期に味わったパラダイス的状況を30分間延々と聞かされて参った。まとめると、五年間で遊興に費やした額は四千万円に達していたとのこと。ただし、いかに好待遇だったとはいえ一介…