Swan Lake → Plasmatics

このあいだ渋谷駅(埼京線-山手線)のmoving walkwayに乗りながら向こう側をボーっと見ていると、三人ならんで歩いている白人青年のうちの一人がチュチュ白鳥の首が飛び出たやつ+網タイツといういでたちなのを目撃した。

当該青年はごく普通の表情で、とくに悪ふざけしている様子でもなく、友達に罰ゲームを課せられているというふうでもなく、かといって、これからヲタク系コスプレパーティに意気込んで参加します!というわけでもなさそうで、なーんとなく感ぜられたのは、「変態に寛容な国に来たんだからしっかり変態やってから国に帰ることにしました」みたいな感じの、妙に落ち着いた態度なのであった。

ここで何を言いたいのかというと、彼を観察しているうちに発破が爆ぜるイメージがわっとひろがり、世界でもっともスラティシュなヴォーカリストを擁したアメリカのハードコアPバンドが想起されたのだ。

そう、プラズマティクスだ。

そこで、あらためて Wikipediaで調べてみたらオリジナルメンバーのひとりが日本人ではないか! しかも、船原長生だって。

俺はそのことを一度は知ったうえで完全に忘却したのか、それとも、全く知らずにここまで来たのかわかなくなっている(笑) Sound Garden のオリジナルメンバーに日本人(b)がいたこという極小豆知識は覚えているのだが......。

しかも、Wendy O. Williams 女史 はとっくに逝去されている。知らなかった。いや、一度耳にしたのに完全に忘却していたのか。いずれにせよ、白鳥の湖の青年くんに教えてもらったようなものだ!

Wendyの生涯には何となくドラマがありそうだ。ここはひとつ、マサ・伊藤ではなく、大貫ケンショーでもなく、個人的には、町山智浩さんに特集していただきたく思います。

いまざっとYoutube観たけど U.S.A.を代表するバンドとしての風格すら感ずる。この変態・狂乱感覚をまえにしては日本人は何もできない。この猥雑さ・殺伐さは最早アメリカの(大文字での)文化的象徴といっていいのではないだろうか!(よくねーよ)。人工衛星に映像・音源を積んでおくべきかもしれない。議会図書館に半永久的に保存すべきかもしれない。


Butcher Baby/いちにいさんしぃ
http://www.youtube.com/watch?v=Q2eynNh5xHM


発破ライヴ/花束をなげつけるのが旧全日本プロレスっぽくていい。まさにブッチャー。
http://www.youtube.com/watch?v=3fR-31gQo90


Living Dead/斧でテレビをぶち壊す。中味はスカスカ。みんなの脳みそと同じスカスカ、と言われているように感ずる。
http://www.youtube.com/watch?v=nlZkUUX7rCE