前回、前々回のエントリと関わるのかな

ある友人が、三十年ぶりに出席した法要のお斎の席で、どの一族にも一人くらいはいるであろう変なおじさんにつかまってしまい散々だったことをぼやいていた。

「なんかしらんけど、いまのコンピュータではだめだというんだよ。ノイマンだのチューリングだの、モーなんとかだの、タチロン(多値論?)がどうしたこうしたって。これから我々が大きな役割を果たすべきだとかなんだとか。」
「そのひとなんかとてつもないことを考えてそうに聞こえるんだけど......。」
「そのうち『大東亜戦争は情報戦として全くなってなかった!』だなんて言い出しはじめちゃって。」
「おじさんって一体何屋さん?」
「***研究所で暗号だか情報理論だか研究してるらしいよ」
「えっ......そんなひとの話が生で聞けるなんて、オレ、うらやましいんだけども...。」
「(怪訝そうに)ずーっとそんな話しかしないんだよ。ずーっと。ずーっと。勘弁して欲しいよあんな変人!」

いや待ってくれ、俺たちから見たら君だって間違いなく変人の部類なんだよ(まさに、そのおじさんと同じ血がながれているとしか思えないじゃないか!)と教えてあげようと思ったけどやめた。