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- テオ・ヤンセンが来日してるんですか。知らなかった。テオ・ヤンセン展が開催していることもしらなかった。
- 過去のことも現在のことも知らないことだらけだ。
- 街の風景がどんどん変わっていく。呪詛をふりまきたくなる。オレは後ろ向き人間なのかもしれない。
- 携帯電話のカメラのおかげで、子供の頃から馴染みの建物がヤバイなと直感したらその場で納められるようになったことは助かる。
- 何がどう助かるというのだ?
- 帰宅途中のとある駐車場にはずっと昔から三本の公孫樹があって、それを見るとなぜかホッと安心したものなのだが昨年晩秋にバッサリ伐採されていた。
- とある個人宅の玄関脇に植えられていた巨きな樅(or榧)も伐採されていた。
- 懐かしがってばかりじゃ世の中回らないのは分かるが、鈍感な人間ばかりが生き残っていくんじゃないかと心配になってくる。
- かくいうオレも鈍感人間に違いあるまい。
- しかしながら、鈍感でないと精神的に死んじゃいそうなご時世だ。
- とはいえ、鈍感であるということは、精神がある意味死んでいることの謂いに違いあるまい。
- 数年前三人の男性が自殺未遂者を取り囲んで諌めていた現場=踏み切り脇の駐車場が最近になってつぶされて建物になっているのに気づいた。あそこを通るたびにそのときの光景が思い起こされ欝気分に陥っていたので、正直その現場が消滅して助かった。
- なくなってホッとする風景もあるのだ。
- でもむしろあの駐車場は、人情を目撃した場所だったと云うべきじゃないのか!?――三人の男性は本当に真剣な表情だった。
- 体感不安を煽ることはあまり言いたくないが、SATANについて書いたら吐き出したくなった。うちの近所の踏み切りは10年ほど前までは殆ど自殺死亡事件無しだったんだけどこの2年間に――オレが知っているだけで――3件も生じている。
- 昨年働いていた会社で知り合った青年は毎朝市民公園でジョギングをしているのだけど、早暁の暗がりに彼に用がありそうな様子の男性がいるので近づいてみると縊死者だったんだそうだ。
- 「警察に通報して目撃証言したので遅刻ギリギリでした」というので「必ずやその方は貴君にお礼の姿を顕すであらふ」と予言したら、翌朝彼の部屋には本当に不思議な現象が生じたらしい。
- 厳寒期に怪談話を披露することの無意味さ。
- 少々他人に迷惑かけでもいいから生き残ったほうが世界の為だよ。
- いや、かなり迷惑をかけてもいいから、と言うべきか。
- とはいえオレはそんな偉そうなことがいえる立場にはないし、正直カラ元気だ。
- でもいう。
- オレ様だからだ。
- 烏滸様だからだよ。
文句あるヤツはバールでぶっ叩いてあげる。とくにだな、自殺者を「でも、弱いんだと思うよ、そーいうひと」とかぬかしてんじゃねえぞ、そこのクソ莫迦。- そのひとの遺族や友人らのことを考えましょう。
- 文句あるヤツにはSATANの呪いがかかるであろう。よろしく聖歎。
- もう六時だ――この無意味さ。
- 世を
ぶらつくうろつく者(敵対者)が哄笑してさうだ。 - 万が一不安が高じた方がいらっしゃいましたら以下の本を推したく存じます。解毒剤に最適です。
- 作者: ダン・ガードナー,Dan Gardner,田淵健太
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/05/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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