• ずいぶん昔 P.GilbertのヘンドリクスカヴァーLive CDを勤務先のひとからもらったことがあったのだが、その出来栄えがまるで“速弾き教則本付属CD”のような代物だったので、一体何故 Gilbertはヘンドリクスをチョイスしたのかが皆目納得いかなかったことを想起しながら、「リズムギターの魅力」(Burrn!』―2001・MAY インタヴュー―)を読んだ。
  • 意外なことに、Gilbertのバッキングの好みが随分オレ様とかぶっているのを知った。例えば、ジミー・ペイジマルコム・ヤング、エディ・ヴァンヘイレン、ウルフ・ホフマン、トニー・アイオミ、アレックス・ライフソンなど。
  • ところが彼は、ギタリスト一般についての流れに於いてもヘンドリクスからの影響は殆ど語っていないのである。するとあれは別のギタリストのトリビュート作品だったのかな、オレも耄碌したなと思い、確認のためにamazonの批評を読んだら、あのライヴ録音はプロモーターに頼まれた Gilbertの即席演奏らしいことがわかった。どうりツマラナイはずだ。ここでガンツ先生のようにおもいきり酷評しよう、「ポール、35点!」
  • と書きながら、やはりオレは偉そうだなあと思う。Gilbertファンの方たちに謝ります、スミマセン。祝再結成!
  • ところで当号(2001/MAY)のレヴューには10点以下の酷評作品がなかった。ツマラナイ。
  • 元編集長S氏は当誌投稿文のレベルが『rockin'on』誌のそれに及ばないことを(誌上で)嘆いていたが、「あんたがよく言うぜ」と嗤ったことを覚えている。
  • ZEP『CODA』が世に出たとき、ロキノンには(渋谷氏以外の執筆で)ジミー・ペイジを殺せ」という記事が掲載されたと記憶している。“これほど素晴らしいアルバムをいまごろ金儲臭丸出しでリリースしたジミー・ペイジよ、「お前を殺す」”といった按配の妄想風エセイだったんだが、たとえばバーンに「リッチー・ブラックモアを殺せ」or「ロブ・ハルフォードを殺せ」なんていう題名の投稿文があったら、元編集長S氏は迷わず没にしたんじゃないかと思うのだが……。
  • といってもオレが読んでいたのは1990年あたりまでなので、それ以降の編集方針は知らないし、S氏は HM/HR批評専門の季刊誌も発行されていたようなので、そちらのテイストについても知らない。
  • そうだ、ずっと昔の勤務先で知り合った青年の批評文が当該誌に掲載されたことがあったらしいのだが、オレはほとんど興味を示さなかった。自分のことでありながらなんでなんだろうと思う、随分と冷たい反応じゃないか。その青年に対しては好印象を抱いていたはずなのに……申し訳ない。やはりオレは尊大なのかもしれない。
  • いや、そうじゃなかったんじゃないか? 「ぜひ読ませてくれって」頼んだら、「恥ずかしいから嫌です」と頑なに拒否されたんじゃなかったけか?
  • たしかそれで、近所の古本屋でバックナンバーを探したんじゃなかったけか? 結局みつからずどうでもよくなったんだよ。
  • もうどうでもいいや。