J君の架空言語能力も際立っていた。
サイキックというかサイキアトリックというか本当に独特だったね。
T君の結婚式のあと日帰りで帰京する予定が結局一泊することになって、一泊といっても短時間の仮眠程度だったんで金がもったいないから彼とツインの部屋で寝たんだけど朝起きたらブツブツ独り対話していた。
言いよどみがないので彼なりに文法体系ができあがってるんじゃないかと思った。
なんでそんな言葉を呟くんだい? と訊いたら、「自然に出てくるんだ」と云っていた。