図書館の“どうぞご自由に”棚上に『BURRN!』誌が十数冊並んでいた。P.ギルバートがマルコム・ヤングにインタヴューしている2001年5月号(ヴァイとシーンの表紙)をいただく。ひさしぶりにHM/HRモードである。

いま聴いたら、中学校三年時の修学旅行が想起されて吃驚している。京都の土産店に焚き染められていた沈香のかほりさえ蘇ってきたぞ(錯嗅?)。そうだったんだよ、そのころ毎日ベスト盤を聴いていたのだった。フィル・モッグとマイケル・シェンカーの相性はいまでも抜群に感ずる。

こっちは遡って中学校二年時の冬が蘇ってくるなあ。

アクセプトのウルフ・ホフマンの“モルダウ”。このひとが奏でるFVの音色も天下一品だね。音数で較べたらネオ・クラシカル連の数十分の一(いやもっとかな?)かもしれないが、(マサ・伊藤的に)“欧州の歴史/エートスが秘められている”とも惹句したくなる叙情感をこれほどシンプルに表現することができるホフマンに(もう圧倒的に)軍配があがる。

もちろんあの瑞典人を腐す意図はなく、この曲はいまでも(たまに)聴いてしまう。確かに、大学受験の頃 NHK-FM放送「クロスオーバー11」で初めて耳にしたときは本当に新鮮だった。とはいえ、おれにとってのネオクラってこれだけのような気がする(というかこれだけだ)。
そんな言い方は、ひとつのサブジャンルを開拓した人に対して失礼なので、もう一曲あげるとすれば以下だろうか。

でもやっぱり、「いやー、大仰(おおぎょう)だよなあ......。」と呟いてしまう。