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もちろん、マックに行けば毎回おもしろい話や光景に出会えるわけではないが別の店より高確率な気はする。

丁度、深セン・セクシーサイボーグのマシンガントークにインタビュワーの山形さんが舌を巻いていたのを読んだ頃、隣町のマックで似たような光景を見たこともあった。

三人組の留学生とおぼしき中国人のうちの一人が挨拶もそこそこに二十分間独り早口で喋り通しだったのだ。「ほんと凄いパワーだ!」 と正直思った。

相手方のお二人はずっと笑顔で愉しげに話しを聞いている様子だったのだが、「いったい彼は何の話をしているのだろうか?」と、あのときほど中国語が解せたらいいのになあと思ったことはなかった。

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駅近くのマックでは、さんざん大騒ぎしていたらしき中学生男子らが警察に通報され、店を追い出されていた。

彼らが騒いでいたのはもともと喫煙者向けに設えられたルームに於いてあり、その隔絶感が中高生どもによる馬鹿騒ぎの誘発要因となっているので、我々常連客は普段なるべくそこを使用しないでいるのである。

ボス男子はこのまま精進すれば相撲取りにでもなれそうな体格に恵まれた奴だった。
長い悶着の末に警察官に追い出されるとき、サブリーダーとおぼしき男子は「このクソやろうどもめ!」とばかり周囲の大人たちを睥睨していたのだが、彼のサングラス+黒い防塵マスク+ウインドブレーカー+ショーパンといういでたちが結構さまになっていて、こやつはツマラン大人にはならずにこのままワルを極めていってほしいなあとツイ無責任なことを願ってしまった。

おれの隣席にいた制服の中学生二人組みが、「やっべえ、あいつらが来てるじゃねえかよ……」とヒソヒソ声で話しているので、どうやら追い出された連中は地域のフダ付きらしいことが察せらた。

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東京西郊では横田に配備されたらしいオスプレイが空中停止ホバーリングマヌーバーを遂行することがあるらしく、日没後だというのにずっとむこうの空の低い一点から「グーーーン」という怖ろしい響きを、30分近くも(ほぼ)継続して鳴らせている事がある。

最初耳にしたときは数キロメートル離れたどこかの工場の超巨大な機械類がなんらかのトラブルによって暴走しているのではないのかとの不安を抱いたものだった。

先月は多摩北部の森林で鳥の鳴声を愉しんでいたところ、遠くの下界より米語のアナウンスがエコーしながら伝わってきて、その直後に計3回、都度10分ほど「グーーーン」という例のプロペラ音が響きわたっていた。

基地の傍に住んでいるひとにとっては大迷惑なのだろうなと、まことに気の毒に思う次第だった。

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水上はるこさんだ! 懐かしい!

水上さんは、小学生だった俺が TBSラジオ「夜はともだち」の シンコーロックショウ を聴いていた当時の『ML』編集長さまだったのだよな…