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もちろん、マックに行けば毎回おもしろい話や光景に出会えるわけではないが別の店より高確率な気はする。

丁度、深セン・セクシーサイボーグのマシンガントークにインタビュワーの山形さんが舌を巻いていたのを読んだ頃、隣町のマックで似たような光景を見たこともあった。

三人組の留学生とおぼしき中国人のうちの一人が挨拶もそこそこに二十分間独り早口で喋り通しだったのだ。「ほんと凄いパワーだ!」 と正直思った。

相手方のお二人はずっと笑顔で愉しげに話しを聞いている様子だったのだが、「いったい彼は何の話をしているのだろうか?」と、あのときほど中国語が解せたらいいのになあと思ったことはなかった。