そういえばたしか大昔の『Doll』に、「スターリンのギグに、あの吉本氏が来ていて、『スターリンとは二重三重のアイロニーであーる』とかなんとか誰かに語っていたぜ」とか云う手書きの記述があったのを思い出したのだけど、最後に“(ウソ)”とあったように記憶している。
しかし、吉本氏がギグに来たこと自体がウソだったのか、それとも、御高説(の内容)がウソだったのか、それとも、“(ウソ)”で結ばれていたことが俺の勘違いで、じっさいのところ編集者は真面目に逸聞を伝えていたのか……いまとなってはどうにも分からない。