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30年くらい前であったか、“いよいよローリング・ストーンズ初来日か!?”と騒がれた際、TVで流されたキース・リチャーズのメッセージに、「ストーンズのキースだ。ぼちぼち日本にいくかもしれないからお前ら楽しみにしてな!」という感じの字幕(テロップ)が付されたのには笑ってしまった。
昔('70年代)の、ロックミュージシャンのインタヴュー記事では、役割語?ナシの端正な翻訳が見受けられて逆に可笑しいこともあった。たとえばリッチー・ブラックモアの「です・ます」調とか。じっさいブラックモア氏はまともな大人相手には紳士的な態度で接する方だと思うので「です・ます」調こそが相応しいに違いないのだが、そこにあたかも何か企んでいるかのようなニュアンスが込められている気がして仕方なかったのである……。