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- いま親方のトップやっている元魁傑関は「大の読書家でイマヌエル・カントの一冊を読んだことがあるらしいぞ」という噂を大昔聞かされた記憶があるが、オレはしっかりとかつがれたのだろうか。相撲とりのなかにそうした人間がいたっておかしかない。
- モーターヘッドのレミーだって戦争に関しては大の読書家らしいじゃないか。
- たしか、元総合格闘家の中井祐樹氏が「ウィトゲンシュタインを読んでいる」とどこかの雑誌のインタヴュー?で答えていた記憶がある。
- 中井氏は、フランスの伝統格闘技サバットの達人ジェラルド・ゴルドー氏に片目を潰されながら、観念せずに闘い抜いたことを覚えている。Wikipediaによると、それが原因で引退したんだそうだ。
- ゴルドーというのは冷静な悪人という印象だった。“審判が気づかぬようにサミング攻撃をしかける”という意味での悪人。オランダ人で背中に倶利迦羅紋紋(実際に倶利迦羅か否かは要確認)というのが凶悪さを一層演出している。不気味。金輪際近づきたくない人間のひとりだ。
- 前田日明氏は興行主としても素晴らしかった。オランダ、ロシア、グルジア、ブラジルなど世界中から妖しい武術使いを招聘していた。殊に、コーカサス出身のヴォルク・ハンというムスリム系露西亜軍人が開陳したコンバット・サンボの技の数々にはしびれたね。世界の広さを思はしめてくれた。
- 八百長か否かなんてどうでもいいと思っていた。あんなに巨体で運動神経抜群で格闘術を極めた者同士が本気で闘って無事で済むと思っている人間の(英語で謂うところの)ナイーヴさは失笑するしかない。
- そういえば、旧ソ連時代に活躍されていたサンビスト、ビクトル・古賀さんのエセイに、ロシアの厳冬期にはしばしば凍死した鳥が落ちてくるとあったな。以下は彼の評伝らしい。ぜひ読んでみます。
たった独りの引き揚げ隊 10歳の少年、満州1000キロを征く
- 作者: 石村博子
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/12/11
- メディア: 単行本
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