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いい歳して毎回シンクロで騒ぐのもどうかと思い自粛するつもりでをりましたがやっぱり報告しておきます。
イメージフォーラムに向かう途中「そういえばアンゲロプロス監督が亡くなりましたね」「交通事故でしたっけか？」という対話が先ずありまして、会場で席を確保してから、「わたしは数年前に『バルタザールどこへ行く』を観て以来の劇場鑑賞なので、ロバ、馬ときて、次に映画館で観るのはきっと鹿でしょうね」と軽口を叩いたのですが、その直後の予告編では突然自動車にハネ飛ばされる鹿のショットが挿入されたので、いつものこととはいえ非常に吃驚いたしました。
しかしその後は、Nさんと同道する際に必ずといっていいほどの――ここに記すにはちょっと憚られるので略しますが――まあ人様にとってはホントどうでもいい事なのだけれどNさんと往来をゆくとほぼ毎回遭遇し、かつ、彼以外の者とでは殆ど遭遇しない事象にまたしても出くわす程度の、凡クロデーでありました。

ところが翌日、近所の図書館の“もってってくださいな”棚をのぞくと、この青い奴が御鎮座されて居るではないですか！

帰りしな渋谷・ジュンク堂で、「そうそう『映画史』が文庫になったんですよねー」「おれは単行本もってるから買わないよ！」と、わたしの使嗾をきっぱりとつっぱねたNさんでしたが、彼のシンクロ大王力がこんなところで顕現しようとは夢にも思いませんでした。
CDもきっちり付属していました。おそらく一連のフランス語文献を寄贈した方によるものだと思います。ありがとうございます。真実生活が困窮すれば話は別ですが、誰かさんのように日を置かず古書店に売り払うつもりなど毛頭ありません。
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Histoire(s) Du Cinema. 5 CDs

一方、これはNさんにとってのシンクロだったようです。

痕跡本のすすめ

スフィンクスは笑う (講談社文芸文庫)