こないだは艸からの「暇だったら鹿島田駅に集合」との誘いをうけて行ってまいりました。Nさんもいました。
一体何処へいくのか分かりませんでしたが、現地で訊いてみると特に目的はなく強いて言えばNさん向けに道中ブックオフに立ち寄るという程度の趣旨でありました。
雨降りでした。
川崎から六郷橋をわたる寸前は雨風いやまし三人ともびしょ濡れです。それでも遠くにうかがえる寂しい水門を飾っている妙な形の石彫に興味を抱かされたのでそこへ向かうことになりました。

仮面ライダーのロケに使用できそうな砂山とレミコンの現場を通り抜け土手をテクテクと歩いているうちに、つげ忠男「ドブ街」の世界に迷い込んだような気持ちになってきました。あとで気づいたのですがズボンのポッケに突っ込んでいた財布のなかまで雨水が浸透していました。
水門に辿り着いて、それが「川崎河港水門」という名の構造物であることが分かりました。妙な形の彫刻はこれです。「多摩川の流域で栽培された川崎を代表するナシ、ブドウなどの果物」だそうです。

無頼平野 (つげ忠男漫画傑作集)

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釣り愉し、弁当旨し

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