江畑謙介氏の二冊を借りる。

『軍事とロジスティクス』(日経BP社)
『情報と戦争』(叢書コムニス02/NTT出版)

オレは子供の頃から時折変な飛行物体を目撃することがある。十二年前に遭遇したのは夜空を旋回するブーメラン型の何かであり、一度目は信濃町上空、二度目は目黒区上空であった。

どちらも第一印象は夜空の一部が移動しているかのような違和感。そのうち雁の編隊がΛ字飛行しているように見えはじめ、微光と化したサーチライトが雲壁に反射しているようにも映り、とりとめない感じ。

しかしソレが観測地点に最接近した瞬間、ずいぶん大きくて真っ黒で無音の不気味な飛行物体であり、おそらく人工物であろうことまでが判別できた。

それからしばらくしてTV番組で最新軍用機の紹介を目にしたとき、たしか、ステルス・ブラックマンタと呼ばれている戦術戦闘機に同種の不穏さを感じたものの、実際に見たヤツはもっと大きなスケール感だったので、後日知人により「雁もどき」と風流に命名されることになったのである。

軍事とロジスティクス

軍事とロジスティクス

情報と戦争 叢書コムニス02

情報と戦争 叢書コムニス02