2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

仏陀と弟子たち

仏典に目を通したり、仏教美術を鑑賞するたびに思い出すのが、手塚治虫(一発変換)の『ブッダ』である。たとえば、「サーリプッタ(舎利弗)よ」という釈尊の問いかけに触れるたびに、手塚のペンによる、グルグルまなこ(笑)のサーリプッタが想起される。…

いとうつくし

三十をすぎたあたりから何ゆえか、幼子がとてもかわいらしく感じるようになった。 幼稚園から小学校低学年のころも、近所の赤ん坊や幼子がとてもかわいらしく感じた時期があったことを覚えているが、最近の煩悩は、とっくに親になってもいい個体の生物的反応…

V.E.フランクル

ユダヤジョークの出だしで、なんだか強引にひぱり出したフランクルであるが、私が感じるかぎりでは、この精神科医/思想家の日本での受けとめられ方は、かの「収容所」を生きのびた地獄からの帰還者・証言者という認識にとどまっていやしないだろうかと、ちょ…

Jokes

『夜と霧』に、V.E.フランクルらユダヤ人が、過酷な収容所生活にあっても、一日に一度は創作ジョークを披露し合うルールを課していたというくだりがあった。フランクル本人も大変ジョーク好きの快活なお人柄だったそうだが、ユダヤ人と呼ばれる民族にどこか…

私のマルクス 佐藤優

毎回必ず読むべき連載モノがずっとないまま数年経っていた。でも最近、『文學界』の「私のマルクス」佐藤優を楽しみにしている自分がいる。ご周知の通り、佐藤優氏は、文部科学大臣外務大臣・田中真紀子(だったけ?)ら反外務省派反対路線から、ラスプーチ…