述懐ファーストガンダム
ファーストガンダムって本放送のときは殆どの生徒は観ていなかったんですよ。
なのに再放送で人気が沸騰したんです。
たとえば同級生のG君。かれは校則違反ぎりぎりの擬似天然パーマ・脱色ヘアーにフレームをぬいてつぶしたペコペコ鞄を提げて、ときたま無意味に感冒マスクしたり、45度(レンズの度ではなく傾斜)の色めがねをかけたりするなど、ああそれから、原宿・竹の子族ともつながりがあるらしい、まあ、俗に謂う「つっぱり」属性だったのですが、「『機動戦士ガンダム』は大人にも耐えられる作品です!先生たちにも是非観てほしいのです!」と訴えかける作文を学級の文集に寄せていました。
今となってはそのおおいなる“属性ミステイク”さ加減に可笑しみを感ぜざるを得ないのですが、当時はそれほど奇異には映りませんでした。つまり、それくらいだれしもが『機動戦士ガンダム』からなんらかの影響を受けていたもんでした(多少大袈裟)。