先日ひさしぶりに神保町へと旅してきました。
今回も千円以内(電車賃・メシ代除く)で楽しもうという算段です。明倫ワゴンの『心の社会』(壱阡円)でもよかったのですが、結局いつもの頼みの綱、大島で以下の二冊を買いました。百円のおつりでした。

  • J. L. Austin, PHILOSOPHICAL PAPERS(2nd ed.), OXFORD PAPERBACKS,1970


  • PHILOSOPHY AND LINGUISTICS, ed.Colin Lyas, Papermac, 1971


ところで俳句ですが、現在のブンケンにサービス価格の珍品を期待することはかないません。店頭ガラスケースに陳列されている稀覯本ロック系の出版物に埋もれた状態にあり、噴飯もの、というより涕泣ものです。しかしながらロックと俳句という、じつに諧謔的な取り合わせがなされているこの御店が貴重であることは言うを俟たないはずです。勿論、世界で唯一でしょう。
高柳重信全句集』を開いて店内BGMのリズム(たとえばAC/DC、たとえばMotley Crueのlive)にのっている私の姿を見て、「あ、ここにも何かありそうだ」と引き寄せられてくる若年ロックファンは、本棚一杯の茶色煮しまり本を一瞥しただけで退散していきます。


いつものとおり、まんてんでカツカレーを食し店をでると大学生男女が木造モルタルの建物へと消えていくのが見えたので、何だろうかと近寄ると、「LITTLE EXPO」だそうです。
自分も入ってみようかと思いましたがやめました。最近、何ごとも億劫で困ります。



高柳重信全句集

高柳重信全句集