ナンノ&彰

「ベロ」で大切なことを思い出しました。
初めて南野陽子を知ったのが、'85年夏の Hot Dog PRESS誌の表紙だったことです。「この娘は一体だれなのだ!!」 と思いそのまま店のレジに持って行きました。彼女のベロ出しに瞬間的にグッときてしまった次第なのです(検索したらありました。これですこれです! なつかしい!!……まだ押入れのどこかにしまってあるはずです)。

当号にはラサール石井の奇跡を起こす受験読本」という特集があるのですが、現代国語の批評文くらいでヒーヒーいってんじゃないぞ、世の中にはとてつもなく難解な人文書があるのだ! これを読め! みたいな煽りで、受験参考書だけでなく、『言葉と物』(M.フーコー)とか、『実体概念と関数概念』(カッシーラ/山本義隆先生訳)などまで紹介されており、愚輩は「カッシーラって誰カッシーラ?」と思わされたものでした。

囲みには著名文化人による受験の思い出話があり、そこでの浅田彰は、「いってみれば、矢野健太郎『解法のテクニック』って『ミュージックライフ』みたいな感じだよねー。いっぽうの『大学への数学』は『ミュージックマガジン』みたいな感じで好きだったねー。英語? 英語は上智大学の語学クラスで使用しているテキストを入手してそれで済ましてたんだよねー」みたいな、迂生のような低脳読者に対して陰で舌だしてんじゃないかと勘ぐられる秀才感覚モロ出しな調子でいらっしゃったのを記憶しています。

かへりみると、迂生がずーっと好きなアイドルタレントって南野陽子ただひとりなんですよね。。。といってもEP一枚買ったことはないのでファンと自称するには憚る気持があります。彼女の特集グラビアを組んだ雑誌の何冊か、および、小さな写真集の一冊は購入した記憶があります。あとアリエスの乙女たちは観てました。ラジオの 「ナンノこれしきっ!」も、気が向いたときに聴いてをりました。(OPは Walk This Way、ジングル代わりには Toy DollsNellie The Elephant を使用していたはずです)。

そこまで入れあげたアイドルはナンノただひとりなのですが、彼女の濡れ場で話題になった映画はいまだに観てないのです。というか別段観たいとも思わず、なにか機会があれば観てみようかなーくらいの気持ちでいるので、そういう無関心さって自分でも何なのか正直よく分りませんのです。