書中最後のコラムで紹介されている、愛着の存在と意義を科学的に証明した心理学者ハリー・ハーロウの行く末を読んで、そんなこともあるのか、インテリ同士だからあり得るのか、いやそうでもなく普通のひとたちの間でもめずらしくはない話なのか、いずれにせよ幸福な晩年でよかったなあ……と思うた。
まあとにかく歳とってきますと、「ざまあwww」と溜飲をさげることを求めるよりも、「そいつぁよかった」と他人様からの分福を求めたほうがよく眠れることが分かったりして、おれのような愚者でも歳をとるだけでチョットは賢くなってるのかなーとしみじみとした気持になることがあります。
それと、あとになって「ああそういえば!」と気づくのだけど、ネットをふくめてメディア上で残酷画像の類を目にすると、悪夢かどうかはともかく、とにかく翌朝の寝覚めがよろしくないのですね。おそらく子供の頃からそうした傾向があったのに違いないのだけど、最近になってその強い結びつきが意識されるようになりました。