ふたりの友人が難病をかかえていて、現在ひとり(♂)は小康を得て退院し、なんとか仕事もできているらしいが、もうひとり(♀)は何度目かの入院で、届いたメールで知る限りちょっと辛そうな状況だ。

どちらの病気も難病ではあるけれど死に至る病ではないのでその点は心配ない(らしい)のだが、親しい人間が宿痾で苦しんでいる場合、「それにくらべてオレは健康でありがたいことだ」という気分には毛頭なれず、かといって「ふたりの分まで頑張るぜ」という自己啓発にも単純には結びつかず、「災難に逢う時節には逢うがよく候」などと似非求道ぶることもできない。どこか鈍痛のようなものをかかえて生きざるを得ないものだ。

以下は、雨降りもあいまって鬱々としてしまった気分を束の間払いのけてくれた、むくむくの、むくつけき中年たちの音楽。むくむくにしてGrind Core...。