佃堀、そして、お稲荷さん 

昨日は、銀座〜佃島清澄庭園(旧紀伊国屋文左衛門邸庭園)〜平賀源内エレキ実験の地〜柾木稲荷〜芭蕉稲荷〜以下略を大川に沿って散歩しました。実に収穫の多い旅となりました。

まず、佃島
佃島の歴史等についてはこの方のブログと、ここらへんをまずはご覧ください。
考えてみたら初めて足を踏み入れました。いや〜、素晴らしいです。というか、住吉神社ウラにある、佃堀を中心として見た風景が個人的にツボにはまりました。赤い欄干の小橋を渡ると、堀の向こうは船宿で、何艘かの漁船を舫っております。ベンチに座ってしばらく眺めていました。

北側の公園に入って水路をたどってみれば、水門にあたり、現役の信号機が設置されてあります。とってもミニマルな風景なのですが、「東洋のベネチア」と呼ばれた江戸が、まさにここに於いてイメージできる気がしましたね。月島で人酔いしたら、ここで休むのがいいかと思われます。



ここから、清澄庭園などに寄り道した後、目的地である、芭蕉稲荷に到着。(地図左上「+」で拡大して、隠れている北部分が表示されるようにドラッグしてみてください。)

じつは、川寄りにある柾木稲荷を、芭蕉稲荷かと思って参拝した後に、聖俳稲荷に気づきました。柾木稲荷は、広重の錦絵、為永春水『梅暦』の挿絵、曲亭馬琴の妻女お百さんが願かけをしたエピソードで有名だったそうです。とても古くから祀られているお稲荷さんで、柾木は腫れ物に効くことから、ここで願をかけて蕎麦断ちすると治癒すると信仰されていたそうです(現在も柾木は植えられています)。
この、「蕎麦断ち」というところが、江戸っ子らしいですね!