暗唱

Syllogistic Poemなんぞ考えていたら、『ぶっちぎり世界記録保持者の記憶術』、原口證、日刊工業新聞社 を読んでいたことを思い出した。

原口氏は円周率の暗唱で世界記録を保持するひとである。その記録、なんと10万桁!本書はそれ以前に記録更新した際の日録と、円周率の記憶術で構成されている。
私にとって最も印象的だったのは、記憶術ではなく、円周率暗唱記録への挑戦をご家族と一体となって楽しんでいることである。くわえて、円周率を「π様」と呼んで、神格化していることだ。πを唱えると心が落ち着くのだそうである。このかたの前世はピタゴラス学徒だったのか(笑)

記憶術の方は、「五十音」と「数字」の対応に基づいて、あたかも時代絵巻のような「物語」を構成していくというもの。そこには、歴史などの文物の背景知識が「連想力」として役立っていることが分かる。

あと、やはり、「5」と「7」でリズムを生起させる我国の伝統!
私は、3.14159265358979 までを、「妻子異国に、婿さん怖く泣く」と覚えていたが、原口氏と同様だったのが嬉しかったです。

ぶっちぎり世界記録保持者の記憶術―円周率10万桁への挑戦 (B&Tブックス)

ぶっちぎり世界記録保持者の記憶術―円周率10万桁への挑戦 (B&Tブックス)