就活生どころか現場の社員が涙を流しながら派遣社員に指示しているのに遭遇したこともあった。

肉体労働ではなく大型案件の事務職であってその女性社員は名門私大卒(25歳)であった。

彼女は(のこのこと姿をあらわした)おばさん上司から100名あまりの有象無象(あたしら派遣社員)の面前で容赦なく叱責されていた。

そのおばさん上司は当該案件についてずっとノータッチだったので容赦なく叱責するしか能がなかったのである。

おじさん上司は朝礼以外では一度も姿を現さなかった。

上司が適時部下を指導するのは当然なことではあるが、事態の解決には結びつかないであろうその指導の無内容ぶりに多くの有象無象たちはあきれはてたものだった。