学生時代のとある日のこと、なにかのおりに突発的に荒れ狂った後輩Aの姿を外から眺めていた後輩Uが(なにゆゑか)段々と彼自身の鼻息も荒くしはじめるサマを観ていたことがあって、そのときはあたかも後輩Aにとりついていた「魔物」が分裂しその片割れが後輩Uに憑依したかのように見えたものだった。