大学1年生のときの Debate のインカレ夏合宿では主に理工系大学のひとたちがリーダーシップを執るグループに振り分けられたのだけど、かれらにはクイズとか手品(のネタを見破る)とかで初対面同士を打ちとけさせる慣習があって、わたくしは「これっていい手だなー」といたく感心したものだった。
ところが、後期授業がはじまったときに周囲の者に憶えたてのネタのひとつを披露してみたのだけど、全くといっていいほど反応がなく「がっくし」きたことを記憶している。
いまだに覚えているクイズは、“「ロッカーには貴重品をいれないでください」― 0、「蝉が鳴いている」― 1、「渋谷」― 1、「都の西北馬鹿田大学」― 2 etc” という規則を見破るやつで、これなどは逸早くわかったのだけど、相手が抜いた一枚の(トランプ)カードが何なのかを見事言い当てる手品の種は合宿の最終日まで(わたしだけが)見抜けなかったので、出題者から「しょうがないから種をおしえてあげるよ!」といわれる始末だったのだが、わたくしは「いや結構。最後のさいごまで自分で考え抜くよ・・・」と強情を貫いた(・・・が結局わからずじまいだった)。