パロディや引用に対してことのほか厳しい著作権所有者として真っ先に頭に浮かぶのは姉妹社(長谷川町子美術館)だな・・・。

以前 “『サザエさん』に観る昭和の世相” (正しい題名失念)みたいな真面目な内容の書籍にすらひとコマも『サザエさん』からの引用がなされていないのに気づき、これは相当ガードが固いのだなあと嘆息したのを思い出す。

オリンピックにちなんで想起するのは昭和39年東京オリンピック開催時の『エプロンおばさん』で、乗客のアラブ人選手団から「ギンザ!」と告げられたタクシー運転手が「これは一興」とばかり、勝手に彼らを(知己である)エプロンおばさんの家(下宿屋を営む)へと案内し、エプロンおばざんはそのような突飛なくわだてに面食らいつつも、せっせこ天麩羅などを揚げてアラブ人選手を歓待し自らも同席するという、微妙にナンセンスなエピソードが愉快であった。