来週のサザエさんは「スクリーニング」と「トリアージ」の二本です。ンがぐぐ……


おれは小学校から高校まで昭和の公立校出身だが、あそこで受けたのは「教育」なんてものじゃなくて、いってみりゃあ、てけとうなスクリーニングみたいなもんだったなあ。基本いまでもそうなんだと思うが……。
小6のとき担任のKm先生が、「このまえ父兄面談して、私立を受験したいと思っている生徒が意外と多くてびっくりしたんだが、いま黒板に書いた問題くらい3分以内で解けないようでは正直どうにもならんぞっ」と厳しいことを仰った際、賢い男子がスクと立ち上がって、「先生、意欲のある生徒の希望者を集めて放課後に補習してくれたらいいなと、ずーっと以前から思っていたんですけど、なんでやらないんですか?僕たちはどうしても塾に行かなくてはならないのですか?」と訴えた。
とんだ藪蛇になっちまった Km先生は、「ああ、それね・・・先生もなんとかしたいと思ったことがあったんだけどね、現状、どうしてもできないのだな(=大人の都合なんだ)」などと、ちょいとばつの悪い表情で答えていたことを昨日のことのように記憶している。
いやしかし、当時の教諭たちは帰宅するのが早かったのう。
まだ日没前だというのに三々五々最寄駅に向かっていく教諭たちの背中に向けて、「せんせいさようなら!」と、塾にも行かずに校庭で遊んでいるお馬鹿学童たちは甲斐甲斐しく挨拶したものだった。
「せんせいさようなら!また明日!」
「せんせいさようなら!また明日!」