『国のために死ぬことはよいことだ』


近所の図書館にて、時節柄ひじょうに挑発的な印象をうける外題に引き寄せられたので、そのまま借りて読んでみました(この著者の新書を以前読んだことを思い出しました)。

引用させていただきます:PP.85-87

 家に帰ってからの私たちの最初の仕事は、農場をつくるために必要な資金を調達することだ。エレツ・イスラエルでの生活のために、今できる限りの準備を始めなくてはならない。
 ツィンマン、君は農業について詳しいだろう。それで、君はもっと農業に関する知識を深め経験を積むべきだ。
 ツァレスキー、できれば君も農業について学んでほしい。
 ジャッキース、君は塗装工だったね。どうか、君の塗装工の技術を熟練させてほしい。
 カッツ、君は我々の家の屋根を作れるようになってくれたまえ。また、ポットやカップを板金からつくる技術を習得してほしい。
 ヴィレンチク、我々の家のためにコンロの作り方を習得してくれ。
 サピア、君はできればレンガを作る秘訣を習得するよう試みてくれ。なぜなら、我々はイスラエルで大量にそれらを必要とするだろうから。
 マイケル・ベン・イスハイ、君は金属加工の仕事を習得してくれ。
 リアブキン、君には我々の衣服を作ってもらうよ。
 ベルチャコブスキー、義理の父ピンクス氏に付いてヘブライ語会話、読み書きを習得してくれ。そこでロシア語――ヘブライ語の辞書やその他、我々が言語を学ぶ助けとなるような教本を作成してほしい。
 そしてイツハク・ベン・ナフム、君は小さな薬局を開業し、薬品の知識を高めてほしい(また、それについての本を集めておいてくれ)。そして、我々が農薬の使用を通じて農業をよりよくするためにはどうしたらよいかを考えてほしい。それに、石鹸の作り方も習得してくれ!
 我々のすべてがヘブライ語習得の努力をし、農業を勉強しなくてはならない。
 最初はその資金作りだ。次にトレーニング。今のところ、リンヴィッチ大将がハルビンで私にくれた五百ルーブルの資金がある。
 さあ、友よ、戦友たちよ、備えよう!
                                        敬具
                             ヨセフ・トルンペルドール

国のために死ぬことはよいことだ―日本で目覚めたユダヤ魂
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