そういえば秋に『ジェームズ・アンソール・写実と幻想の系譜』(損保ジャパン東郷青児美術館)へ行ったんだった。

一番鑑賞したかった「キリストのブリュッセル入城」がなかった。
でも「悲しみの人」があった。これを観るたびに『ブラックジャック』に登場する“人面瘡”患者を想起させられていた。

今回の展示で最も印象深かったのは、アドルフ・レオナール・ド・モル「ペーテル・パウルルーベンス‘天使に囲まれた聖母’の模写」だった。油彩(?)の濃密さを見事に水彩で表現し得ていた。