風呂上りにTVをつけたら国分太一が若手落語家を演じている邦画が放映されており、つい観てしまった。「あ、そう」程度の感想しかないのだが、国分が自宅で開いている落語教室に通う上方出身の小学生を(国分が)苗字で呼ぶシーンから、昭和天皇は側近達を「徳川」「入江」などと苗字だけで呼んでいたという雑誌の記事(エセイ)を思い出した(今上天皇は「さん」付けをされていらっしゃるそうだ)。

そこから蘇ったのは、小学校にあがったときに担任の先生から「おい、Baskov」と苗字で呼ばれ、ほんのちょっとだけ大人に近づいた気がした、ある種心地よさの感覚だ。

ふるい記憶の抽斗からそんなことがひっぱりだされるなんて湯船につかっているときは想像もせんかった。