病あがりです

「たまには病気が必要なのかも」なんて一寸でも考えたせいだろうか、これまでで最悪の食あたりを体験してしまいました。
どうやら月曜日の午前0時ごろに食べた柿が原因らしいのですが、傷んだ牡蠣ならともかく傷んだ柿を三口ほど食しただけで、一時は救急車を呼ぼうかと思ったくらい苦しめられたというのは今も納得いかないのですが、とにかく水曜日まで寝込んでおり、現在まで、少食が続いています。

症状は、まず胸が苦しくなってきたので布団に入りました。乗り物酔いを経験した方なら分かる、あの予兆感覚といいましょうか、あんな感じです。

しかしそのうち、手・足・腰・首の関節がだるくなってきました。そして高熱時のように痛くなってきました。
こりゃ噂のインフルエンザじゃないだろうか...と思いました。

ここで普段なら発熱状態になるはずです。しかし、感冒のような発熱感覚が全くありません。ただただ全身がだるく、かつ、関節が痛いのです。我慢が出来なくて手足をブラブラさせ、何度も寝返りを打ちます。『R25』で読んだのですが、風邪寝のときに関節が炎症ぎみになるのは、体内のPGE2という抗体によってだそうです。その記憶が頭をよぎってから「PGEぃ〜」とウワゴトしながら手足をブラブラさせて、ダルさ、痛さを拡散させていました。もちろん気休め、気散じのためです。

まんじりともしないと思っていましたが、一時間半ごとに寝入っているようです。目が覚めると快方に向かっているように思えてホッとしますが、数分も経つと、また関節が炎症状態となり、全身もだるーくなってきます。そんなことを日の出後、午前9時ごろまで何度も繰り返していました。この経験したことのない症状は最早恐怖に変りつつあり、救急車を呼ぶべきか否か思案し始めました。

そうしてようやく、猛烈なる吐き気がやってきました!
何度か吐いたらかなり楽になりましたが、それが済んだら今度は寧猛極まる下痢です!
どれだけ寧猛かというと、脱水状態を防ごうと急いで呑んだ番茶が30分後には、熱いまんま排出されるのです。それも尻から! 自然浣腸といいますか、逆ウオシュレットといいましょうか、肛門が辛くて参りました。

何も食べたくなかったのですが、激しい体力の消耗を覚えて、ようやくお粥を食したのが翌日火曜日の午後18時、つまり、発症してから約42時間後のことでした。

因みに、飲料では、スポーツドリンクが最高でした。
口が喜ぶのが分かりました、心地よいフレーバーに「甘露」とはまさにこのことだと思いましたね。
次いで腹が喜ぶのが分かりました。
口腔の口福そして満腔の幸福です。どなたかは存じませんが大したものを発明されたものです。

ようやく本題ですが、あくまで現在までのところではありますが、少しはいいこともあるみたいです。

つまらないことで生起しがちだった不安や焦燥感、腹立ちを抑制できるようになっていること。
そうしたことはそもそも身体に極めてよくないのでしょう。毎日必ず見ていた悪い思い出のフラッシュバック的想起が大幅に減少しています! 休眠中のリミッターが再起動したようです。
上と関連して、判断が早くなっていること。
ムダに悩むことを自然と避けています。
もしかするとそもそも上の原因かもしれませんが、少食になっていること。
空腹感覚に煩わされないのが有り難いことです。また、食費が抑えられて嬉しいです。これを機会に(スティーヴ・ジョブズのように)ペスコ・ベジタリアンに変身できるかもと期待しましたが、それは早々に挫折しました。

以上3点に関しては、いつまで続くか分かりませんが、できれば継続して欲しいものです。

何卒皆様におきましても御身体をご自愛くださいませ。