久方ぶりに小説の新刊単行本を購入

最後に買った、新刊本の小説(単行本)は、町田康『くっすん大黒』しか思い浮かばない。
となると十数年ぶりということになる。

中原昌也ニートピア2010』(文藝春秋社)

以前「誰が見ても人でなし」についてエントリしたら、友人の艸。氏から、「ああいうのって元々筒井康隆の感覚だな」と云われて、中原と筒井の関係(というか付き合い)のことがまったく念頭になかったことに思い至りながらも、中原・筒井が映画で共演していることを伝えた。

そんで、wikipediaで検索してみると、筒井が「レジオン・ド=ヌール勲章」受賞者であることを知り、こういった文学事情についてアップデートされていない自分、というか、今更ながらものすごく情報に偏りのある自分を自覚する。

以下は、毎度のことながらBOにて。

JARED DIAMOND, GUNS,GERMS,AND,STEEL, VINTAGE. ¥500

Gavin Betts, Latin, HODER AND STOUGHTON (TEACH YOUSELF BOOK).  ¥250

斎藤緑雨『緑雨警語』、中野三敏編、冨山房百科文庫 百伍円

廣松渉『今こそマルクスを読み返す』、講談社現代新書 百伍円

アンドレ・クレパン『英語史』、文庫クセジュ 百伍円

中原さんってけっこう駄洒落好きだということをどこかで読んだ記憶があったので、『ニートピア2010』は2,010円じゃないかしらと思いきや、2,200円だった。

ダイアモンドは、ずっと前に山形浩生さんの書評で知って、これは是非とも図書館で借りて読まなくてはと思っていたけれど、上下巻というのが煩わしく後回しにしているうちに今日まで来てしまったこともあり、PB一冊(軽い・嵩張らず)なので買っておきました。

廣松先生の『今マル』は、刊行当時の「いったいどうしちゃったんだ?」という芳しくない世評が印象に残り、だったら読まないでおこうと思っていたことと、いまだにマルクスでCtoCで読んだものは、あの薄っぺらな岩波文庫だけなので敬して遠ざけていましたが、目の前にあったので、今こそ『今こそマルクスを読み返す』を読みますかなと。

今年に入ってから、琴線にふれる洋書がたくさん入荷していたBOですが、そろそろ弾切れの様子です。まあ、それはそれでいいことです。


ニートピア2010

ニートピア2010