Anything Goes

ひとが聞けば「なんだそんなこと」と気にもかけないだろう卑小な事柄でウツ気分であった。
そんな時は本屋に行くにかぎる。というか本屋しかない。

たまたま開いたのが、ポール K.ファイヤアーベント 『知についての三つの対話』(ちくま学芸文庫)だったのだが、カバー袖の著者近影を一目見て、ぷっ(笑)となった。

果たしてこれが、アインシュタインを意識した知る人ぞ知るショットなのか、あるいは、たまさかのスナップを編集者が選んだものなのか、事情はよく知らないが、気づけばウツ気分は飛んでいた。

しかしその勢いで手にした、りえぞうの『毎日かあさん4 出戻り編』のラストシーンがいけない。
ファイヤアーベントと同じ顔をつくって母りえぞうをなぐさめる子どもたちを見て、どうにも(泣)気分が抑えられず、極めて短時間のうちに激しい感情の浮き沈みを体験することになる。

ただまあ、トータルに見て、情緒的に正しい方向へむかうことができました。
ありがとうポール、そして、りえぞう。


毎日かあさん4 出戻り編

毎日かあさん4 出戻り編