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結局 Kindle 上で 青空文庫漱石『猫』を再読しちゃったんだけど、初読時はやけにペシミスティックな印象が濃かったところ、今回は随所で ワハヽヽヽヽヽと笑わされた。

いろんな古典が引用され、偉人も言及されているけど 雷プニッツ が出てくるのは全く記憶になかった。

というより、金満家・金田に使嗾せられた馬鹿ガキたちと苦沙弥とのやりとり、それから、高校時代の寒月が吊るしのヴァイオリンを購入する回顧珍談場面くらいしか覚えておらなかった。

迷亭については前回はちょっと癖の強すぎる御仁に感じたのだけど今回は彼がやってくるたんびに 「いよっ、迷亭せんせ、まってました!」ってな感じでだった。

結論としては再読してよかったということである。

以前茂木健一郎さんが『猫』は何度も読んでいるというツイートをみかけたことがあったが、おれもいつの日か再再読してしまうような気がする……。