突然44年前の代官山を思い出した。
母が習っていた箏の先生の御宅(教室)があり、庭のない、板壁の、こじんまりとした平屋だった。
渋谷へ向かう東横線の車窓からも一瞬見える位置にあったその家はバブル経済期には解体され、その一画は、大きなビルディングの敷地へとかはりはててしまった。