信じてもらえないでしょうが、じつはこないだ、ついに巷で「ツーツー、フォー!」という場面に出くわしました次第です。

場所は西新宿のチキン亭。

四十代とおぼしき中国人カップルが、ちょっと時間をかけて券売機からチケットを購入し、店員さんに「ノーライス、フォー」と注文。

店員さん、一旦キッチンに戻ってから再度チケットを確認したところ、合点がいかないらしくまたカウンターに戻って、「ツー?」と訊くと、「ノーノー、ツーツー、フォー!」とのお返事。

俺、たまらず、「店員さんよ、ここで『ふたつで充分ですよ!』と諭さなくてどうするよ!!」と(心中で)叫んだのですが、俳優・渡辺文雄に似たおじさんが、「ここにチケット残ってるよ」と券売機を指差し、あわてて中国人男性が置き忘れのチケット二枚をとりに戻り、はずかしそうに「サンキューサンキュー!」と礼をのべ、中国人女性も「サンキュー!」と文雄に礼を述べるという、じつにハートウォーミングな顛末とあいなりまして、俺としては、「分かってくださいよ(それじゃつまんないよ)」てな結末でありもうした。