村山斉という物理の先生は小学校2年生の砌に高木貞治大先生著『解析概論』を読んでいたので、「数学は得意だったのかと問われればまあそうだと答えてもいいだろう」というようなことを御本人自らがインタビューで答えておられるので非常に吃驚した。これまでにも、たしか高校時代の安部公房が当書をひもといていたという逸話をどこかで知って「凄いなー」と感心したことはあったのだが・・・。

ぜんぜん関係ないけれど、(以前も記したかもしれないが)おれは小学校2年生のときにあの王貞治さんと会話をしたことがとびきりの思い出である。別れ際に皆で「ぜったいにホームラン世界一になってくださいねー!!」と手を振ると、一言「うん」と頷き笑顔で手を振り返えしてくださった。

それから何年かして756号弾をみごと後楽園球場のライトスタンドに運ばれたときには、王さんがまるで僕たちのために目標を達成してくれたかのような気がして、「まさに世界一の有言実行だ!」と深く感動した。亀屋万年堂の記念セールの福引では妹が3等賞を当てて豪華な賞品(何かは失念)をいただいたのも楽しい思い出である。