P・ボネ『大揺れ不思議の国ニッポン』(ダイヤモンド社)

ポール・ボネBOTがないみたいなので引用させていただきます。
pp.200-201 :「政治改革は成らず」 /'92.8.8

 いま、一方で二世議員は怪しからぬという議論が盛んである。これも一理はあるとは思うものの、諸外国の例から見ても二世議員世襲議員は必ずしも否定すべき存在ではない。なぜなら彼らは家庭内で幼少時から英才教育、エリート教育を受けて育つからである。
 いわゆる「田中角栄型」の政治家が危ないのである。そして、東京佐川急便事件が田中角栄系列の派閥を主役として演じられているところに、マル卑集団ともいうべき病根を感じないではいられない。
(略)
 経世会の騒動で、事務所に出入りする政治家の顔が連日ありとあらゆるTVニュースにクローズアップで登場したが、その風貌の“卑”なること、まさに正体見たりの感が深かった。