読んでいたつもりでいたんだけど実は一頁も読んでいなかったことに気づいて早速図書館から借り出して読了。
マルクス兄弟について熱く論じる四方田先生に対してパルバース先生が、あそうなの? ちょっと考えすぎじゃね? みたいに反応するのが面白い。
パルバース先生は複数回エドワード・G・ロビンソンを引き合いに出してらっしゃる。
パルバース先生による、ユダヤジョーク(の自虐性)から読み取るべき機微についての説明からは、田川健三先生『イエスという男』でとりあげられている「右の頬を殴られたら左の頬を差し向けよ」「強制されて、荷物を無理矢理一里かつがせられたら、もう一里余計に行ってやれ」の解釈が想起され、かつ、それが一層なまなましく感ぜられてきた。