バカウケ/ややウケ/ドッチラケ

当時の学童たちに圧倒的な人気を誇った欽ドン!』/『欽ちゃんのドンとやってみよう!は、同世代の友人の間でほとんど懐旧されることがないのが不思議である。
小学館発行の『小学N年生』という学童雑誌は、既に小学4年生時には読む事はなかった(学研の『科学』と『学習』にとってかわられた)のだが、たまたま同級生が所持していた『小学4年生』付録の、欽ちゃんの番組に寄せられた投稿ネタ集を読んで、「こんなに面白い特典があるならさっそく買いに行かなねば!」と貯金箱から代金分を抜き出して近所の本屋さんへ駆けつけたことがあった。

ところが家に帰ってみると目玉であるはずの付録冊子が付いていないではないか!
じつは小生、あまりにも気がせくばかり、間違えて『小学3年生』を買ってきてしまっていたのだった。現在から思うとまったくどうしてそれほどの魅力をあの落とし咄風の視聴者投稿ネタに感じていたのか、その「感じ」を想起することはなかなか難しいのではあるが、学校に携行できるコンパクトな別冊子スタイルであったことも小学4年生の迂生の心に強く訴求したことは間違いなさそうである。