@近所のカフェ

カタカナばかりで具体的に何をやっているのかは判然とはしなかったのだが、どうやら主に行政側と連携などしていわゆるアート的な何かを仕掛けることで身を立てているらしき男性が、どうやら相当長い期間日本に滞在しているらしき金髪碧眼で流暢な日本語を話す男性から取材をうけていて、その会話のなかに土方巽とか大野一雄などの固有名が鏤められるのは宜なるかなだったんだけど、そのうちカント、ウィトゲンシュタイン、やがては、デリダハーバーマス、リチャード・ローティまでが飛び出す始末で、こりゃお二人とも本格的なインテリさんなんだなーとつくづく感心させられたのだが、かれらが帰っていったあとのテーブル上に、飲み、かつ、喰い散らかしたままのコップ・皿の類がさみしく置かれっぱなしになっているのを見るに及んで、“こりゃイカガナモノカ”的な気分に襲われたことをここに書き記したい。

店側からは店内セルフサービスであることのアピールが強くなされているわけではないし、日頃、あたかもそこが自室であるかのように浮かれ騒ぎ、飲み・喰い散らかしたまま帰っていく青年たちの姿もまま見かけるわけであって、きょうびその程度の放埓さは爽やかなる笑顔で受けとめられるべきレベルにあるとも言えようが、わたくしの頭の中では(サンバ系のリズムを伴った)
♪なんかインテリ感じ悪いよ〜
♪なんかインテリ感じ悪いよ〜
♪なんかインテリ感じ悪いよ〜
がしばらく谺したことをここに報告スル。