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おれの最初の上司だったひとは大事な話しをする際に相手がメモをとらない様子でいるとちょっと厳しい眼差しのままじっと待っているひとだったな。。。
あるとき仕事の報告のためクライアント先(霞ヶ関)に出向いた際、担当者がてぶらのまま「ふむふむ」と頷いていたときも、「あなた大丈夫ですか?ここは非常に大事なところですよ?メモをとってください!」とたしなめたことがあった。その官僚氏は一瞬“ひゃっ”とした表情をみせて「そうですね。すいません」と言ってメモ帳を取り出していた。
まー信頼関係が成立していたからこそだったのかもしれないけれど。
あと、某県の調査に赴いた際、たまたま出会ったひとりの漁業者から諸々をうかがっていると、そのひとの語り口がとても知的であり、かつ、以前東京に住んでいたことがあると仰るのでので、「東京では何をされていたんですか?」と訊いてみたら、某大の博士課程に在籍していたとのことで、なるほどそういうわけかと納得した次第だったのだけど、そのあと訪問した研究所の方から、「あー彼と会ったんですか。ここらへんでは変わり種っていうか、かれが初めてでしたよ、メモと鉛筆持ってわたしを追いかけてくる人間は」と嬉しそうに語っていたのが印象深かったな。