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「おう、おまえ、自分の大切な人間がその快楽殺人者の犠牲となっても同じこといえるんかい?」と凄まれたら、「たとえ復讐に及ぶとすれど、その者の祈りの時間、あるいは、飯を喰っている時間ではないこと、つまり、暫時神の慈愛の差配を受けている時間でないときであることを祈る」と答えるしかないのではあるが……。
とはいえつきつめれば、なんぴとも生存しているかぎりは神の慈愛の差配を受けている時間じゃないかと考えることもでき、それに対してどう反論するか、そもそも反論するまでもなく笑ってスルーできるものなのか、あるいは、あっさり同意すべきことor同意するしかないことなのか、俺のような凡愚の頭では対処できなくなるので、あまり深く考えないことにしている。