祈りの最中の人間を殺すというのは、その者が歴史上最悪の快楽殺人犯であったとしても野蛮なことであり、そうしなくてはならなかった(殺した側の)事情込みで、人類が生存した時間のなかのぬぐいさることのできぬ暗点だとは思う。

友人Sは、人がものを食べているときに、その者を攻撃してはならない、その者がどんな極悪人であっても、と何度か口にしていた。