学生時代、某スタジアムの深夜警備のバイトをしたことがあった。
夜食の仕出し弁当が結構美味しくかつ量があったので毎晩楽しみにしていた。
ある日、夜食の予定時間が2時間ほど遅れたことがあったのだが、配給担当者が笑いながら話すには、「ホームレスのおっさんが全員の弁当が入っていたダンボール箱をそのままかついで、すっげぇスピードで逃げていきやんのよ。マジすっげースピード! 誰も追いつけねぇの。だから、『まったくしょうがねーなオメーらは』って、班長が再注文してくれたんだよ」 とのことだった。
バブル経済期ど真ん中だったせいか、会社も労働者も余裕があったんだね。